HIVに感染すると、2~6週の間で、「筋肉痛」が起こることがあります。
筋肉痛以外にも、「風邪」や「インフルエンザ」に似た症が起こる場合があるのですが、このような症状のことを「急性HIV感染症」といいます。
「急性HIV感染症」 は、HIVに感染した人の半数に起こるというデータがあります。
HIV感染者へのアンケートによると、症状があらわれた人の「54%」が「筋肉痛」があったと回答しています。
ひとことで「筋肉痛」といっても、
- いつ頃から
- どのくらい続くのか
- どんな痛み
- どこに筋肉痛が起こるの?
など、いろいろな疑問や不安があるかと思います。
特に筋肉痛は、普段生活していても起こる症状なのでHIV感染によるものなのか判断が難しいでしょう。
今回は、このような「HIVによる筋肉痛」に関することを解説してみようと思います。
なぜHIV感染すると筋肉痛が起こるのか
そもそも、HIV感染するとなぜ「筋肉痛」が起こるのでしょうか。
まず、私たちがよく知っている「筋肉痛」といえば、運動の後などに起こる筋肉の痛みですよね。
いわゆる「遅発性筋肉痛」です。
「遅発性筋肉痛」 が起こる原因は、「激しい運動で筋肉の繊維が損傷し、炎症が起こることで痛みが出る」というものです。
※筋肉痛が起こる原因は医学的にははっきり解明されていませんが、上記が有力とされています。
しかし、HIV感染による筋肉痛は、「遅発性筋肉痛」とはまったく別のもので、ウイルスによるものです。
「インフルエンザ」や「風邪」を引いたときにも筋肉痛になることがありますよね。
ウイルスが体内に侵入すると、ウイルスをやっつける免疫細胞(白血球)が働き始めます。
免疫細胞が活発に動き始めると、サイトカインという、脳にウイルスの侵入を伝える物質が作られます。
この時、サイトカインが過剰に作られるのを防ぐために、プロスタグランジンという物質がいっしょに作られます。
このプロスタグランジンが、痛みを感じさせる原因なんです。
つまり、HIVによる筋肉痛は、体の防御反応によって起こっているんです。
また、HIVによる筋肉痛の場合、「筋肉痛」単体で起こることもありますが、「発熱」といっしょに起こることが多いようです。
HIVによる筋肉痛はいつ頃から起こる?
HIVによる筋肉痛は、「2~6週」の間に起こるというデータがあります。
なぜ、「2~6週」なのかというと、この期間にHIVウイルスが爆発的に増えるからなんです。
この図は、HIVのウイルス量を表した図です。
ご覧いただくと分かるように、「2~6週」の間に、 HIVウイルスが爆発的に増えていますよね。
先にも解説しましたが、HIV感染による「筋肉痛」は、HIVウイルスをやっつけるための防御反応によって起こっています。
そのため、HIV感染不安行為の翌日や2~3日後に「筋肉痛」が起こっても、それは通常の筋肉痛(遅発性筋肉痛)と考えていいでしょう。
HIVによる筋肉痛はどのくらい続く?
一般的に、HIVの初期症状は、「1~2週間続く」と、多くの書籍やサイトで紹介されています。
これは、先の項目でも解説した「HIVの量」と関係しています。
HIVによる筋肉痛は体の防御反応であり、HIVウイルスの量に合わせて体の防御反応が強くなります。
通常の遅発性筋肉痛の場合は、大体2~3日で痛みが軽減します。
しかし、HIVウイルスによる筋肉痛の場合は、約18日間痛みが続くというデータもあります。
筋肉痛が1週間以上続いている場合は、ウイルスによる筋肉痛を疑ったほうがいいかもしれません。
症状 | 発症日数 |
---|---|
筋肉痛 | 17.7日 |
発熱 | 16.9日 |
倦怠感 | 23.7日 |
発疹 | 15日 |
頭痛 | 25.8日 |
参考書籍: 性感染症STD
HIVによる筋肉痛はどんな痛み?
HIVによる筋肉痛は、痛み自体は、通常の遅発性筋肉痛と変わりません。
そのため、遅発性筋肉痛と、HIVウイルスによる筋肉痛を、痛みだけで見極めることは難しいでしょう。
HIVによる筋肉痛が起こる場所
HIVによる筋肉痛は、以下のような場所で起こります。
- 腕
- 二の腕
- 足
- 太もも
- ふくらはぎ
- 背中
- あご
- 首
- その他
実は、筋肉痛が起こる場所も、通常の遅発性筋肉痛と同じで、筋肉がある場所ならどこでも起こります。
ただ、遅発性筋肉痛との違いは、筋肉痛が起こる以前に動かした覚えのない場所でも、筋肉痛が起こるということです。
それは、体を動かしたことによる炎症が痛みの原因ではなく、HIVウイルスから体を守るための防御反応によって、痛みが起こっているからです。
HIVによる筋肉痛のまとめ
なぜ筋肉痛が起こるの?
ウイルスをやっつける免疫細胞(白血球)が働き始め、サイトカインという脳にウイルスの侵入を伝える物質が作られる。
「サイトカイン」といっしょに「プロスタグランジン」という物質がいっしょに作られる。
このプロスタグランジンが、痛みを感じさせる原因。
つまり、HIVによる筋肉痛が起こるのは、体の防御反応によるもの。
いつ頃から?
・HIV感染不安行為から「2~6週目」
どのくらい続く?
・1~2週間
・18日間程度続くというデータもある
どんな痛み?
・通常の筋肉痛と同じような痛み
・関節にも痛みが起こる場合がある
どこに筋肉痛が起こるの?
- 腕
- 二の腕
- 足
- 太もも
- ふくらはぎ
- 背中
- あご
- 首
- その他
など、筋肉がある場所ならどこでも起こる
いかがでしたか?
HIV感染不安行為があった後に筋肉痛が起こった時は、「いつ頃始まったのか」「どのくらいの期間続いているのか」という点に注意してみてはいかがでしょうか。
また、今回紹介したように、筋肉痛だけでHIV感染の判断をすることは、できないと思っていいでしょう。
HIVは、検査をしなければ医師でも判断することが難しい病気です。
いま抱えているそのモヤモヤや心の不安を、すぐに取り除くことができますよ。
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